ヒガシノメーコ記

ヒガシノメーコのエッセイや漫画。【毎週 月曜日(イラスト・漫画)】と【隔週 土曜日(エッセイ)】を更新。

エッセイ

オレンジ色の月の思い出

”中秋の名月”ということで今週は本当に月が綺麗だった。実は最近引っ越しをし、前回の住まいよりも見晴らしのいい部屋で過ごしているので、月がよく見えた。ベランダに出て月がゆっくりと昇っていく様子を観察した日もあった。 月はオレンジの色味(赤み)が…

憎たらしい虫

就寝時、「プーン」という蚊の羽音が聞こえると、わたしはたちまち眠れなくなった。鬼の形相で布団を跳ねのけると、素早く電気をつける。まずは左右に目を走らせ、敵がどこを漂っているかを確認。 簡単に標的が見つからない場合は、液体蚊とり「アースノーマ…

雨のにおい、ミミズのにおい

だいぶ伸び、重く長くなった髪に再び活力を与えるべく、美容院を予約した。パーマをかけるときは、15年以上お世話になっている隣県の美容院にお願いすると決めている。そうして電車を乗り継ぎ、やってきた某駅。構内を抜け、ひらけたロータリーに出たところ…

用事があって、久しぶりに外に出た。梅雨は明けたのだろうか。外はかんかん照りで、あっという間に肌の温度が上昇する。ここ数年ずっと家で仕事をしていることに加え、コロナの影響でめっきり外出しなくなってしまったものだから、数分歩いただけで体の重さ…

THE 父

先日朝のニュースを見ていたら「父の日に、お父さんがもらって嬉しい物ランキング」たるものを発表していた。その1位が「心のこもった言葉、お手紙」的なもので、ええ、ほんまに?全国のお父さん、本当に本当??と、画面を凝視してしまった。 もちろん、そ…

【サブスク開始のお知らせ】+少しつぶやき

5月からはじまった新しい生活に慣れるのに精一杯で、何かをじっくり考えたり、新しい何かに出会ったりすることが少ない。ただ、何となく「社会」の一員として求められているべきことと、いつも逆方向に舵を切りそうになってしまう、ということには気づきはじ…

最近のこと

特別なトピックがないので、最近の話を簡単に。 実はありがたいことに、長きにわたって仕事を発注してくれていたクライアントが「一緒に仕事をしませんか」と声をかけてくださり、今月から先方の組織の一員として働くことになった。わたしが個人事業を開業し…

地域猫との切ないはなし

最近、夕食時にYouTubeで「猫ヘルパー-猫のしつけ教えます-」という番組を見ている。これは動物専門チャンネル”アニマルプラネット”の番組で、アメリカのリアリティ番組として2011年5月にスタート。シーズン9まで続く大人気番組となったそうだ。(2019年にシ…

『限界』について

SNSやニュースを通して、みんなの『限界』が伝わってくる。 我慢ばかりを強いられる生活に対し、国が出すとんちんかんな措置や命令。一方でこの状況に慣れてしまったことによる弛緩した感染予防意識や反発意識、それに伴う行動も随所で見られる。 本当に誰も…

みんなたのむ一緒に気をつけよう

もとより自宅で仕事をしている人間だけど、コロナの影響でより自宅に籠りがちな生活となり、気づけばあっという間に桜が咲き散ってしまった。カメラを持って慌てて外に出て、青い葉が混じる葉桜や、足元に散った桜の花びらを撮影した。もちろん友人と”お花見…

ローベルとカール、えほんのせかい

絵本「がまくんとかえるくん」でお馴染みのアーノルドローベル。そんなローベルの企画展示が今年1月より立川PLAY!MUSEUMで行なわれていた。 コロナの影響もあり、ギリギリまでこの展示に行くことを迷っていたのだけど、いよいよ明日が展示最終日…というギリ…

2日後、わたしは…

2日後、わたしは誕生日を迎えるんだよな。 ……そんなことを考えながら、惰眠を貪った今日。調子が悪かったので、進めたかった仕事も満足に進められていない。夕方になってやっとパソコンに向かうことができた。 2日後、わたしは30歳になる。 感慨深さこそない…

バレンタインを振り返ろう

(今回、はじめてはてなブログのお題記事に挑戦してみます。…今週のお題「チョコレート」) 明日はバレンタイン。買い物をするために街に出ると、スーパーも100円ショップもデパートも、どこもかしこも人で溢れている。カフェやレストランではチョコレートド…

『たかいみみ』を買った

わたしは普段から自宅で仕事をしているので、コロナウイルス感染拡大の影響で仕事様式が大きく変わった、という実感はさほどない。けれど、その中でも唯一”良くない変化”と言えるものがあった。 それは「音」に敏感になるようになってしまったことだ。 そも…

元狂暴キャットが亡くなった話

2020年12月、実家の猫が亡くなった。 この猫は、うちにとって”初めての猫”であり、ちょっと一癖ある猫だった。一癖とは――…一言でいうとこの猫は「狂暴」な性格の持ち主だったのである。いや、狂暴なんて生易しい言葉では足りない、”狂っていた”といっても大…